もしもピアノがひけたなら…
音楽のある絵本には、リズムのある、まるで音が聞こえてきそうな絵本や、音楽会のような楽しい絵本、美しい音楽としんみりとあたたかい絵本など、意外とたくさんあります。
今回紹介するのは、ちょっと違ったアプローチをした栗山邦正さんの『ぼくにピアノがひけたら』(講談社)。ぼくにピアノがひけたら、困っている人、寂しがり屋の人、枯れ木の山にも、こんな曲をプレゼント。そうしたら、ほらね。みんなニッコリ、お花は満開。
栗山邦正さんのおはなしの展開には、いつもセンスを感じます。なんだか味があって、噛めば噛むほど味が出る、そんな絵本を多く描いています。
ところで、小さい子どもたちは音楽がとっても大好き。手をたたいたり、体を揺すったりして、音楽を感じているんだなぁ。我が家の下っ子も、身体を大きく揺らして、腕を伸ばして、音やリズムに乗っています。 そんな姿を見ていると。まさに、私にピアノがひけたなら。ピアノを響かせ、子どもたちに音をたくさん届けてあげたいなぁ。だって、子どもたちが音に合わせて踊っている姿がとってもかわいいんですもの❤️