Buch(ブーフ) 〜絵本と子どもとほのぼの暮らし〜

絵本や読み聞かせに使えるアイディアの紹介、子どもとののほほんな日々の暮らしの紹介します。

雪平鍋のあたたかいおはなし。

今日も外は風が強く、明日は雪が積もりそうです。

暦では、今日は立春ですが、まだまだ春は遠そうです。

 

こんな寒い日に読みたい童話絵本をご紹介♪

『ゆきひらの話』(安房直子/作  田中清代/絵  偕成社

「童話絵本」は「幼年童話」とも呼ばれ、絵本から字の多い本への移行期に読まれる本です。

文字数は多くなく、字が大きく、本の大きさは絵本より小さく児童書より大きい作りのものが多いです。絵が大きかったり、カラーのイラストがついたものもあるので、絵本と児童書への橋渡しとなるような役割を持っています。一人読みができるようになった子にも、もちろん、大人に読んでもらうのにもピッタリです。

 

自ら一人読みをするようになり、自分の中で話を読み、楽しめるようになるまで、子どもたちは、何才になってもいっぱい大人に読んでもらうのが良い、と私は思っています。目から本の世界や空気感を楽しみ、耳で話を楽しめることほど、贅沢な本との関わり方はありません!読み聞かせの時間は、極上の時間です!

 

さあ、話は戻って、この本のタイトルにもなっている「雪平鍋」をご存知ですか?

茶色いぽってりしたお鍋。この本では、体調を崩したおばあさんに、雪平鍋が、りんごの甘煮を作ってくれるのです。そして、おばあさんは夢の中で子どもの頃の思い出すのです。

安房直子さんらしい、和のファンタジー安房さんのファンタジーは、現実と近いファンタジーで、本当にありえるんじゃないか、なんて想像してしまうんです。

そして、最後はほっこり優しい気持ちになれる。

 

冬は食べ物も、本もあたたかいものがほしくなりますね(笑)