Buch(ブーフ) 〜絵本と子どもとほのぼの暮らし〜

絵本や読み聞かせに使えるアイディアの紹介、子どもとののほほんな日々の暮らしの紹介します。

誰もが一度は目にしたことがある!?のイラストレーターさんの絵本

一昔前、学生だった時によく本屋さんで立ち読みしていた(!)雑誌のひとつ、『Pooka(プーカ)』の表紙イラストを描いていたのが、100パーセントオレンジさんでした。プーカは、イラストレーターや絵本などを取り上げた雑誌で、今は廃刊になってしまったようですが、表紙のかわいいイラストに、絵本や絵本作家の特集に当時は惹かれていました。

 

さて、そんな100パーセントオレンジさんとの出会いでしたが、きっと彼らのイラストは、誰もが一度は目にしたことがあるかと思います。本の帯についているマークを集めてグッズがもらえる、新潮社のキャラクターYonda?(ヨンダ)くんは見たことがあるでしょうか。愛らしいパンダのキャラクターですが、彼をデザインしたのも100パーセントオレンジさんです。

ね?かわいいでしょう。

 

さて、彼らはキャラクターデザインやポスターデザインだけでなく、なんと絵本も出しているのです。

その中の『いっこ  さんこ』(文溪堂)をご紹介します。この絵本、2歳の息子の最近のお気に入り。

絵本に出てくる言葉は、「いっこ」と「さんこ」だけ。この繰り返し繰り返し。不思議なもので、自然とリズムをつけて読んでしまうんです。最初に出てくるドテッとしたカボチャも印象的で、カボチャがいっこ、カボチャがさんこ。イラストもなんともシンプルで存在感あります。

小さい子は、やはり絵本のリズムを楽しんでいるのかもしれませんね。大人にはナンセンスに思えても、子どもは、しっかり楽しんでいるのです。

 

実はこの絵本の前に、原型となる絵本が出ていて、『まるさんかくぞう』(文溪堂)もリズムが楽しい絵本です。「まるさんかくぞう」が、「しかくぞうまる」になったり、「ぞうぞううしかく」になったり、あれれれ?とズレていく感じがまた面白い。でもちゃんと、音の組み合わせはよくできているんですよね、おもしろーい!

 

今朝も大分冷え込みましたが、明日もどうやら冷え込みそう。寒いと口の動きが鈍くなりますが、「いっこさんこ」「まるさんかくぞう」なんて言葉遊びを楽しんでいたら、口もよく動くようになりそうですね!